チューリップ
Tulipa'Beauty of apeldoorn’
Tulipa'Beauty of apeldoorn’
Tulipa'Teddy Kollek’
四季の神の求愛
ダルマティア(クロアチアのアドリア海沿岸地方)に、美しい妖精がいました。
カラフルな色彩を好む、明るい乙女です。
あるとき彼女が川辺で遊んでいるところに、四季の神ウェルトゥムヌスが通りかかりました。
ウェルトゥムヌスは、乙女をひと目見て気に入り、自然のいろいろな美しいものを差し出して、
彼女の気を惹こうとします。けれど乙女は、ウェルトゥムヌスに振り向きませんでした。
腹を立てたウェルトゥムヌスは「ならば力ずくで」と乙女を追いまわします。
乙女は恐れおののき、田園の神々に助けを求めました。すると彼女の姿はどんどん小さくなり、
一本のチューリップの花に生まれ変わりました。
花になってもカラフルな色彩が好きだった妖精の性質は変わらず、そのためにチューリップは、
いろいろな色の花を咲かせるのです。
by toruphoto
| 2013-04-18 20:21
| 花・植物